十和田市庁舎プロポーザル / 2次審査

街道の町・十和田市につくる

「まちみち」としての庁舎

 

「みち」のような建築・「まち」のような庁舎

十和田は開拓によってつくられた整然とした街道「みち」の町です。その「みち」の記憶をカタチにした、「まち」のように開かれた庁舎を提案します。低層のボリュームを「みち」空間で分節することで、北側の住宅地と連続するスケール感を作り出し、中央公園、官庁街通り、住宅街を緩やかにつなぎます。

 

厳しい環境から高性能な外壁で守られた明るい庁舎

分節されたボリュームは高性能の外壁で包まれ、十和田の厳しい寒さから守られた室内空間を作り出します。「みち」空間は微気候ゾーンとして運用され、光を取り入れると同時に大きな風除室として、入りやすい庁舎となります。

 

中央公園や官庁通りと連続したランドスケープ

中央公園の緑、官庁通りの桜並木や松並木と連続するように、敷地全体を「とわだの杜」として整備します。内部の「みち」空間にも木が植えられ、まちから建築の中へと自然に人々をいざないます。ボーダー部分には、美術館から連続する屋外展示ゾーンが置かれます。

 

北側住宅地への日影を最小限にする配置

北側の住宅地への日影を最小限とし、威圧感を与えないように、庁舎棟は 3 階建て程度の高さに抑え、道路境界線より10m程度建物を離します。

 

積雪を考慮した建築形状と配置計画

落雪による事故を防ぐために耐雪型の建築とし、除雪のためのスペースや雪だまりを考慮した配置計画としています。外壁は雪が付着しないように平滑な面とし、出入り口には融雪や消雪を考慮します。

 

災害時のインフラ整備を兼ねた「まちみちパス」

新潮社・既存庁舎・合同庁舎・市立病院を結ぶ「まちみちバス」は、地区全体を一体的に利用する室内パスです。通常は、みんなのトイレ・駐輪スペース・みんなのリビングとして使われ、災害時インフラを兼用することで、「とわだガーデン」のハブとしても機能します。

 

 

短中長期の変化に対応するフレキシブルな配置計画

 

「とわだガーデン」はイベント空間としても利用でき、美術館と一体となった運用も可能です。分棟型の建築を「みち」で結んだ構成なので、将来増築した施設を「みち」で結びつけて一体的な利用が可能な計画となっています

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