マエバシ美術間 / 選外佳作(TOP10/130)
前橋市美術館(仮称)プロポーザルコンペティション
街とつながる、大地のような美術のための「間」
美術館は知を刺激する公園であって欲しい。街の真ん中にいつもフラッと立ち寄れる知の空間があれば、そこは美術館という枠組みを超えて都市生活の一部になっていくだろう。ここをそんな大地のような美術のための「間」にしたいと思う。ざっくりとした木の床と緑と砂利で覆われた「美術の間」は、ワークショップやイベント広場や作家たちの作業スペースになり、待ち合わせのコーヒーも飲める。色々な「美術の間」の使い方を考えるのも、この「美術間」の作品であっていい。
いつでも自由に使える大地のような美術間
1 階の美術の間には搬出入や管理オフィスが面しており、アートプロジェクトやワークショップなども出来る限りオープンに運営され、知らないうちに美術館の活動に触れることができる。
周辺と連携した施設利用方法
美術館だけで完結するのではなく、一階を開放することで、街全体を美術館として整備していくことが可能である。3 階の映画館などは、美術館のイベントスペースや作家の作品紹介などに積極的に利用していきたい。
地下1 階(美術の谷とギャラリーのフロアー)
1 階からつながる緩やかなスロープの美術の谷は、イタリアのピアッツァ( 広場)のように座りながら本を読んだり、映像を見たりする空間であり、地下のギャラリーへのアプローチでもある。小さな講演会やオープンコンサートなども開催出来る。
1 階(美術の間とオフィスのフロアー)
搬出入・ワークショップスペース・ミュージアムショップ・カフェ・オフィスなどがワンルームでつながった公園のような空間である。ざっくりした木の床は、作業スペースや展示スペースとして、ハードに使っていけることを想定している。
2階(美術の雲と収蔵庫のフロアー)
1 階の美術の間から緩やかな階段でつながった美術の(クラウド)は、アーカイブとワークショップスペースが合体した市民のためのスペースである。オープンな図書館であり、市民活動の場や収蔵庫や常設展示に面した研究スペースでもある。
大地のようなデザインと雲のような外観
アートのハブとして相応しいデザイン性と荒々しさを持った空間として、ざっくりした木の床と緑と砂利で覆われた「美術の間」とアルミで構成された雲のような天井で構成されたデザイン。