2/17に開催された福島県只見町役場新庁舎プロポーザルコンペの第3次審査で、アーキプロと吉松研究室で参加した案が最優秀に選ばれました。
このコンペは、1960年に建てられた既存の庁舎および只見地区開発センターの老朽・狭あい化と、耐震性能の不足を解消するため、現庁舎敷地内に合築するアイデアを求めていたものです。
吉松案は「塔としての庁舎」をコンセプトとし、景観を見渡すレベルに「只見リビング」と呼ぶ地区センター機能を浮かべ、その足下に半屋外的な無雪空間を置いて隣地の雪祭り広場と連動させる構成で、庁舎の機能は既存の分庁舎と並べ、1階に集約しています。
建築の象徴性ではなく、小さな町にどんな庁舎が相応しいのかを問うコンセプトが高く評価され、10 人の審査員全員の支持を受けて最優秀案に選ばれました。
研究室では修士2年生の3名と研究生がコンペに参加し、日本有数の豪雪地帯に建設される庁舎のあり方について計画を練りました。3次審査では、省エネルギーを専門とする高橋達教授のアドバイスも受け、冬期に対する環境計画を提案しています。
吉松は、「只見町を最初に訪問した時に見た雄大な景色がコンセプトの原点です。人口5000人の小さな町のこれからを担う庁舎のあり方を議論しました。三次審査を聞きに来ていた町民の女性が、「私がいいと思っていた案がやはり最優秀だった・・」と話しながら帰っていったのがとても嬉しかったですね。これから始まる町民とのワークショップは研究室と合同でやっていこうと思っています」と話しています。
審査講評は下記
http://www.tadami.gr.jp/tyousya/kouhyou.pdf
建設通信新聞ニュース
http://www.kensetsunews.com/?p=7599
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